Item type |
紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) |
公開日 |
2019-06-28 |
言語 |
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言語 |
jpn |
キーワード |
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主題 |
介護保険施設職員 |
キーワード |
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主題 |
就労意欲 |
キーワード |
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主題 |
バーンアウト |
キーワード |
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主題 |
ソーシャルサポート |
著者 |
百瀬, ちどり
丸山, 順子
村山, くみ
畔上, 一代
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抄録 |
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内容記述タイプ |
Abstract |
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内容記述 |
介護保険施設は、高齢者の増加と共に制度開始以降、施設数を増やしているが職員の確保が困難な状況を 抱えている。今までも、施設職員の就労困難な状況に対して分析している研究は多い。しかし、本研究は多 面的な調査により、現在の就労状況を把握し、福祉・介護分野の就労環境の見直しに関する示唆を得ること を目的とし取り組んだ。方法として、A 県内の介護保険施設 3 ヶ所の直接利用者と関わる職員の就労状況や 生活状況について、バーンアウト尺度、主観的健康観、生活状況と自己評価式うつ尺度(SDS)及びソーシャ ルサポート尺度を用いて調査し、現在の職場に対する満足度から職場満足群と非満足群に分け、違いについ て分析した。基本属性に関しては2群で有意な差はみられない。年齢構成や経験年数に関しても差はなかった。 職場に対する満足では「給与・諸手当」「やりがいのなさ」「職場の人間関係」に有意な差が認められた。バー ンアウト尺度では、「脱人格化尺度」と「個人的達成感」に有意な差が認められた。職場のソーシャルサポー ト尺度では、「上司サポート」「同僚サポート」とも有意な差が認められた。うつ評価では満足群も非満足群 もうつ傾向にある。以上の結果から、介護保険施設の職員の現状として明らかになったことは、①職場や仕 事に対する満足感は給与や諸手当に対する満足感と一致する。職場に対する非満足群は給与に対する不満が 強い。それは「個人的達成感」である自己効力感にも反映する。人間関係についての拒否感は職場環境に影 響する。②職場のソーシャルサポート機能では、上司のサポートより、同僚からのサポートの不足が非満足 群では強い。個人で行う内容よりチームや共同で行う業務が多い現場において人間関係は仕事の質も左右す る。③今回調査に協力してくれた介護保険施設の職員は満足群、非満足群ともうつ傾向が見られ、介護保険 施設の職員は疲弊している状況にある。質の高いケアの提供のためにも、介護保険施設職員の定着に向けた 対策は急務である。 |
書誌情報 |
松本短期大学研究紀要
号 27,
p. 45-51,
発行日 2018-03
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ISSN |
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収録物識別子タイプ |
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収録物識別子 |
0910-7746 |
書誌レコードID |
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収録物識別子タイプ |
NCID |
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収録物識別子 |
AN1021046X |
著者版フラグ |
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出版タイプ |
VoR |